ヨトウガ(ヨトウムシ)

ヨトウガ(ヨトウムシ)
ヨトウガ(ヨトウムシ)
ヨトウガ(ヨトウムシ)

(上)3齢幼虫

(下)5齢幼虫

チョウ目/ヤガ科

Mamestra brassicae

どんなムシ?

●広食性で稲を除く100作物以上を加害

●アジア~ヨーロッパの温帯に広く分布

●夜盗虫の名の通り成熟幼虫は夜行性

●収穫や加害で餌不足になると隣接畑に集団移動することもある

●幼虫の体色は3齢幼虫までは緑色、4齢幼虫以降は茶褐色

生態は?

●土中で蛹態で越冬

●年2回発生(一部3回)

●産卵は葉裏に卵塊(数十~数百粒)を産下。1雌の産卵数は約2,000粒

●若齢幼虫は集団で摂食、中齢で分散、成熟幼虫は日中は土中などに潜み夜間に活動

●春発生では幼虫期間(6齢まで)は約1ヶ月程度、土中に蛹で夏眠(北日本では夏眠しない)

●次世代成虫は関東以西で9月以降に、寒冷地では7~9月に出現し、産卵

被害は?

●幼虫の加害はハスモンヨトウと酷似

●外葉の一部が白っぽくスカシ状になり、葉裏をみると5mm程の幼虫が群生

●結球株にも食入

●隣接の収穫畑などからの侵入に注意

●成熟幼虫は薬剤耐性が増すとともに、日中姿を隠し直接薬剤がかからないため防除が難しい

薬剤

■スピノエース顆粒水和剤
■ファルコンエースフロアブル
■ファルコンフロアブル
■ランネート45DF