(写真)加害集団(中央の赤褐色の固体がヒポプス)
ダニ目/コナダニ科
Rhizoglyphusrobini
どんなムシ?
●ほとんどの場合ユリ科作物で問題になるネダニはロビンネダニ
●九州以北の日本各地に分布。酸性土壌で、粘土分が少ない土壌を好む
●不良環境下では、口や脚が退化し吸盤を持つヒポプス(移動若虫)という耐久態になり長期間生存
生態は?
●年間を通じて寄主植物に寄生。年に10回以上発生
●圃場での発生源は土壌中の残存虫か、苗による持込み
●卵は発根部(加害部)に産付。1雌の産卵数は約100
●卵→幼虫→第1若虫→(悪条件:ヒポプス)→第3若虫→成虫
●発生適温は、20~30°C。発育期間(卵~成虫)は10~17日
被害は?
●根部や球根部を食害。葉の黄化、奇形、下葉の枯れが生じ、生育が停止する
●鱗茎部に褐色の傷がつく。内部に食入し空洞にする
●タマネギ、ニンニク、ラッキョウでは地下部の肥大を阻害