灰色腐敗病

灰色腐敗病
灰色腐敗病
灰色腐敗病

(写真)鱗茎の病斑

糸状菌

Botrytisallii

どんな病気?

●タマネギの重要病害。北海道と本州の冷蔵施設の多い産地で問題となる

●生育温度域(5~30°C)が広く、生育期間~貯蔵中を通し常に感染の危険にさらされる

感染は?

●冷蔵中の被害球や放置されたクズ球に形成された菌核や分生子で越年

●分生子が飛散し感染。伝染源~200m以内の風場で多発しやすい

●衰えた下葉の葉鞘部(首部)から侵入、土中の幼鱗茎まで感染。灰色ビロード状に分生子が密生

●保菌鱗茎は低温貯蔵中に菌糸が伸展し腐敗

症状は?

●発病株は生育不良になり、下葉の黄化・枯死、地際部の赤褐変化、球部に灰色のカビがみられる

●冷蔵中の発病株は黒色かさぶた状の汚斑(菌核)と灰褐色のカビを生じ、被害病状の著しい球は縦長に変形