(写真)トマト
ウィルス
どんな病気?
●トマト、ナス、ピーマン、レタスほか花卉類で発生
●アザミウマ類が媒介
●特に、90年代にミカンキイロアザミウマ侵入以降、本虫の高い媒介能力と各種殺虫剤への耐性により被害が拡大
●ウリ科作物ではミナミキイロアザミウマが媒介による黄化えそ病(MYSV)が問題
感染は?
●ウィルス感染した周辺作物や雑草(キク科、ヒユ科、マメ科他)が感染源
●病原ウィルスは、「ミカンキイロ」、「ヒラズハナ」、「ダイズウスイロ」、「ネギ」などのアザミウマにより媒介される
●1齢幼虫が感染植物を15分以上吸汁すると保毒
●虫体内で増殖後に媒介
●保毒成虫が健全作物を吸汁すると唾液から感染
●経卵伝染はしない
症状・被害は?
[トマトの場合]
●上位葉に退緑および褐色に壊疽した斑点や輪紋斑を生じ、葉先より黄化し、しおれる
●茎は褐色条斑を生じ、病勢が進むと空洞化し萎凋・枯死する
●果実では褐色えそ斑点や輪紋斑を生じコブ状の奇形果になる。肥大後に感染すると着色がまだらに
薬剤
ウィルス病そのものに効く薬剤はない
(アザミウマ類を防除し、感染防止を図る)