褐色根腐病

褐色根腐病
褐色根腐病
褐色根腐病

(写真)トマト(被害株と被害根)

糸状菌

どんな病気?

●トマトだけに被害

●コルキールートとも呼ばれる

●土壌病害で根部を褐変腐敗させる。激発では株は枯死

●低温期の施設栽培で発生(萎凋病より低温)

●線虫寄生や土壌の過湿過乾、窒素肥料過多は根を傷め発病を助長

●耐病性台木や還元土壌消毒(フスマ混和)、土壌くん蒸処理が有効

感染は?

●被害根とともに土に残った厚膜胞子が伝染源

●厚膜胞子は土中で2〜3年以上生存

●地温が上がると、菌糸を伸ばし、トマトの根より侵入

●感染適温が異なる2つのバイオタイ(地温:15〜18℃および、22〜23℃)があり、全国各地で混発

●培養からは柄子殻と柄胞子の形成が認められている

●発病圃場からの採取種子からも伝染

症状・被害は?

●自根栽培では、初め先端の若葉がしおれ下葉から黄化、しだいに枯れ上がる

●根は最初に細根が消失、病勢が進むと太い根は褐変、表面はコルク化し亀裂が入り松の根状に

●地上部は萎凋し、茎の地際部がややくびれ黒褐色に変色するが、維管束に褐変を生じない

薬剤

三洋NCS

灌水チューブ法