褐斑病

褐斑病
褐斑病
褐斑病

(写真)きゅうり

糸状菌

どんな病気?

●トマトの褐色輪紋病も本病による

●ブームレス台木の普及(ケイ酸不足)、周年栽培、多肥栽培、品種変遷で1980年代以降より重要病害化

●高温多湿で多発しやく、施設栽培で被害が大きい

●窒素過多や肥料切れが発生助長

●薬剤耐性菌が発達しやすい

感染は?

●被害茎葉や土壌表面、施設用資材に付着した分生子が感染源となる

●二次伝染は、葉表の病斑上や裏側の菌そうに形成された分生子が空中に飛散し起こる。日中高湿度時によく飛散する

●湿度95%以上で分生子は発芽し葉肉内に侵入

●発病適温はやや高温の25〜30℃

症状・被害は?

●病勢は下葉から上方へ進展

●初期病斑はハローを伴った黄褐色の小斑点(ゴマ粒大)、拡大すると灰褐色の丸みを帯びた不整形病斑になる

●多発時は病斑が融合し葉が枯死。茎にも病斑(紡錘型)が多数出現

●栽培後期に病勢が急展すると早期枯上がりで減収を招く