(写真)トマト
糸状菌
どんな病気?
●土壌病害フザリウム菌(Fusarium oxysporoum)のトマトにのみ寄生する分化型(f.sp.lycopersici)による
●本菌には寄生性が分化した80以上のレースがある
●土壌伝染・種子感染する
●線虫や塩害などで根が損傷すると発生を助長
●抵抗性台木の普及で発生は減少傾向
感染は?
●基本的な生態は、キュウリつる割病(フザリウム菌)に準ずる
●病原菌は菌糸で根から侵入して導管内を伸展する。地温25〜28℃のやや高温が発病適温
●Fusarium oxysporoum f.sp. radicis-lycopersiciによる「根腐萎凋病」の発病適温は10〜20℃で、低温時に発生
症状・被害は?
[萎凋病]
●株の生気が衰え、日中は葉がしおれ夜間に回復。やがて回復せず下葉より上方に葉が黄化、乾燥枯死し垂れ下がる
●末期には根の一部に褐変が見られる
[根腐萎凋病]
●根全体が褐変し細根が腐敗消失。地上部症状は萎凋病と似るが病勢は遅い