半身萎凋病

半身萎凋病
半身萎凋病
半身萎凋病

(写真)トマト

糸状菌

どんな病気?

●ナス、トマトの他、イチゴ(萎凋病)やはくさい(黄化病)など多作物を侵す

●土壌中で微小菌核は3年以上生存

●やや冷涼で湿潤な条件で発生しやすい(夏期は抑制)

●病気の進展は緩慢、収穫期にまん延に気づくことも

●センチュウ寄生や植え傷みは感染を助長

感染は?

●被害残渣中(土中)の微小菌核が伝染源

●作物根の分泌物で菌核が発芽、菌糸で根に侵入

●菌糸は導管で増殖、分生子を形成

●分生子は分散し、導管が密に分布する箇所で定着・増殖(導管損傷=水分運搬停止)

●平均気温20〜25℃で発病(さらに高温では発病抑制)

●寄主が衰弱し増殖に適さなくなると微小菌核を形成

●隣接株にニ次伝染しない

症状・被害は?

●下葉から発病、株片側だけに発症することが多い

●葉は、葉脈に囲まれた一部が黄化、次第に全体に及び垂れ下がる

●症状はゆっくり上位葉に進展、枝を萎凋させる

●株全体に及ぶと枯死を招く

●発病株は生育が劣り着果不良・落果を招く

●葉柄や導管は褐変