灰色かび病

灰色かび病
灰色かび病
灰色かび病

(写真)トマト

糸状菌

どんな病気?

●多くの野菜・花卉類で被害が問題となる

●通常は、開花後しぼんだ花弁や傷口・枯死葉などを足がかりに感染

●特に果実被害が大きいが葉・茎も侵される

●やや冷涼で多湿な条件や日照不足だと発生しやすい

●複数の系統の薬剤に耐性菌の発達が認められている

感染は?

●被害作物・残渣の組織内に菌糸や菌核、分生子で越冬・越夏

●作物不在時にも土中で腐生生活を送る

●適温(15〜20℃)で高湿度時に分生子が盛んに形成され、空中に飛散する

●感染に適する部位(前述)に分生子が付着すると発芽・侵入

●感染後2〜3日経過すると病斑ができ、無数の分生子が形成される。

●短期間に何回も伝染を繰り返す

症状・被害は?

●果実では暗褐色で水浸状の病斑ができ、拡大すると軟化腐敗。高湿度時には灰褐色のカビが覆う 

●トマトの果面には、「ゴーストスポット」(ドーナッツ状の白い斑紋)が生じることもある

●葉では円形〜不整形で灰褐色(輪紋状)の大型病斑を形成

●茎でも感染し、上部が枯死することもある