(写真)被害株
糸状菌
Sclerotinia sclerotiorum
どんな病気?
●多犯性で広範な果菜類や葉菜類に感染
●耐久器官としてネズミの糞に似た黒い菌核をつくる(地表近くでは2年程度生存)
●子のう盤(キノコ、直径2~8mm)より飛散する胞子から感染、ハクサイ・キャベツでは菌核から菌糸が直接伸びて感染も
●春秋のやや冷涼期に発生、曇雨天が助長
感染は?
●土中の菌核は数ヵ月休眠し越冬・越夏
●休眠後、菌核上に複数の子のう盤が裸出(最適温度:15~16℃)
●8個の子のう胞子が子のう内に形成され飛散
●植物上で胞子発芽し菌糸で傷口や衰弱箇所から侵入
●病斑上で菌糸塊が固まり菌核を形成
症状・被害は?
●初期は地際付近の葉柄や葉に淡褐色で水浸状の病斑が現れる
●拡大した病斑部はやや凹み飴色に変色し軟化腐敗
●結球株の表面被害葉をはがすと白色綿状に密生した菌糸と黒色の菌核が見られる
●軟腐病のような悪臭は生じない