(写真)被害株
糸状菌
Verticillium dahliae
どんな病気?
●本種はダイコン、キャベツなど主にアブラナ科植物に感染
●病原菌は土壌深く(地下90cmでも確認)まで分布、微小菌核や休眠菌糸は2年程度生存できる
●20~25℃が発病適温
●アルカリ土壌、多湿土壌で発生しやすく、線虫が感染を助長
●ハクサイでは種子感染も
感染は?
●被害残渣が腐敗し土中に混入した微小菌核が越冬
●地温20℃前後で根の接近があると菌核が発芽し菌糸で内部に侵入
●導管内に達すると菌糸が増殖し分生子を形成
●分生子は導管流で株内に拡散、導管内で菌糸が増殖
●作物の衰弱・老化につれ増殖は停止し微小菌核を形成
症状・被害は?
●結球期以降に症状発現
●初期は外葉にしおれや黄化(先端部のV字型症状が特徴的)が生じる
●外観で判りにくい場合、根部を切断すると導管部が茶褐色~黒褐色に変色
●その後の症状進行は早く数日後には結球葉まで黄変、しおれて外側に開き、重症株では葉ボタン状になる
薬剤