プレスリリース •  2021/03/18

アジア太平洋地域、食品価格の手頃さのカテゴリーで過去最高の結果

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エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)、2020年世界食料安全保障指数(GFSI)の調査結果を発表

シンガポール、2021年3月2日 - 本日、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)は、コルテバ・アグリサイエンスが後援する 第9回 世界食料安全保障指数(GFSI)を発表しました。 GFSIは、所得と経済の不平等、ジェンダーの不平等、環境と天然資源の不平等の観点から食料安全保障を考察しています。今年のレポートでは、特にシステム的な格差と新型コロナウイルス感染症がどのようにフードシステムおける格差に影響を及ぼしたかを浮き彫りにしています。これらの結果を踏まえて、世界の食料安全保障の状況は2年連続で悪化しました。

 

「GFSIレポートは、世界中のリーダーが全ての人が健康に良い、入手可能で、手頃な価格の食品を確保できるよう支援する必要があることを示しています」とコルテバ・アグリサイエンスの最高経営責任者であるジム・コリンズは述べています。 「レポートは、異常気象や天然資源の減少などの新たな課題に直面している農業を強化する必要性を明確にしています。 コルテバ・アグリサイエンスは、より気候変動に強い作物を生み出す技術革新、より強い農場を作る支援、そしてより安定したフードシステムを構築する取り組みに貢献できることを誇りに思います」

 

今年、EIUのGFSIでは、手頃な価格、入手可能性、品質と安全性、および地域の天然資源と回復力に関する潜在的な要因によって、食料安全保障の推進力を測定しています。 EIUのアジア太平洋地域の特別レポートによると、本地域は世界の6地域中4位 にランクされており、その地域リストでは日本がトップで、ニュージーランド、シンガポール、韓国、オーストラリアがそれぞれ続いています 。(Global Food Security Index 2020: Asia Pacific regional report   https://foodsecurityindex.eiu.com/Resources)

 

報告書は、この地域が食品の手頃な価格のカテゴリーで最高の結果を記録したことを示しました。地域の23か国のうち10か国は、過去5年間にいかなる種類の食糧援助も必要としませんでした。さらに、経済成長は地域全体、特に中国と東南アジアで維持されており、多くの人々を貧困から救い出しています。全体的には有望な改善が見られましたが、台風などの異常気象や新型コロナウイルスがこの地域に新たな課題をもたらしました。インドネシアは、パンデミックによる貿易の混乱により高水準のインフレを経験しました。全体として、食糧と資源の流通はアジア太平洋地域で達成され、地域にわたるパンデミックの圧力を低下しました。

 

GFSIはまた、今年初めて4番目の主要カテゴリーとして「天然資源と回復力」を含めました。これは方法論の重要な変化を示しており、気候変動に対する国のフードシステムの回復力を明らかにしています。このカテゴリーのサブ指標には、食料の輸入依存、災害リスク管理、および予測される人口増加が含まれます。

 

EIUの特別報告書によると、この地域における高所得国の強みが気候変動リスクの増大によって損なわれています。ほとんどの国では、暴風雨、海面上昇、水不足を経験するリスクが高くなっています。この地域は気候変動の影響を受けやすいにも拘わらず、指数は気候変動に強靭な農業の開発をコミットしている国が3分の1未満であることを示しています。

 

コルテバは、異常気象に対してより耐性があり、限られた水で育つ安定した作物を開発するなど、この地域で実施可能な革新的な農業ソリューションの提供に取り組んできました。当社のインドにおける資源効率の高い直播ハイブリッド米のシステムは、より責任のあるフードシステムの推進に役立っている一例です。 コルテバはまた、政府や外国の援助機関と協力して、技術の導入を増やしています。インドネシア政府とオーストラリア政府とののコラボレーション “PRISMA”(Promoting Rural Incomes through Support for Markets in Agriculture)で、コルテバはインドネシアのマドゥラ島の女性の農業者にハイブリッド コーンについて学ぶ機会を提供し、彼らの収入レベルを270%以上増加することに成功しました。

 

アジア太平洋地域では、農業インフラへの公的支出と気候リスクの軽減という2つの改善分野が際立っています。これらの分野への投資の増加は、長期的には各国の食料安全保障に利益をもたらすでしょう。

 

「パンデミックから脱するにつれて、食料生産の改善がこの調査結果によって強調された拡大する不平等の解決に役立つことは明らかです」とコルテバ・アグリサイエンス アジア太平洋地域 プレジデントのピーター・フォードは述べています。 「アジア太平洋地域の国々は多様です。それぞれの生産者に合わせた、クライメット・ポジティブで持続可能な革新的製品とソリューションを提供できることを誇りに思います」