2017/10/12

D-D剤 試験レポート

かんしょ 収量

かんしょのD-D剤 登録使用量が、2015年10月に最大30ℓ/10アールに適用拡大となりました。

従来の20ℓ/10アールと比較して、センチュウ密度や収穫物にどのような効果の違いが出たかをご紹介します。

かんしょ 登録内容(抜粋)

作物名

適用病害虫名

10アール当り使用量

使用時期

総使用回数※

使用方法

かんしょ

ネコブセンチュウ

15~30ℓ
(1穴当り1.5~3ml)

作付の10~15日前まで

1回

1)全面処理
耕起整地後、縦横30㎝間隔の碁盤の目に切り千鳥状に深さ15~20㎝に所定量の薬液を注入し、直ちに覆土鎮圧する。
2)作条処理
播種又は植付前にあらかじめ予定された溝に30㎝間隔に所定量の薬液を注入し、直ちに覆土鎮圧する。

ネグサレセンチュウ
コガネムシ類幼虫

15~20ℓ
(1穴当り1.5~2ml)

※本剤及びD-D剤を含む農薬の総使用回数

 

30ℓ処理と20ℓ処理の比較試験 

試験概要(社内試験、2016年)

作物:かんしょ 

 場所:徳島県鳴門市里浦町

 試験目的:D-D剤の処理薬量による効果比較

 慣行区: D-D剤 20ℓ/10アール処理(3月10日)、クロルピクリン処理(3月25日)、定植(4月25日)

 試験区: D-D剤 30ℓ/10アール処理(3月10日)、クロルピクリン処理(3月25日)、定植(4月25日)

 調査項目;

 (1)センチュウ密度調査:処理前(3月8日)、D-D剤処理14日後(3月24日)、収穫時(9月16日)に各圃場の中心部と端の2ヶ所から土壌サンプルを採取

 (2)達観調査:8月30日

 (3)収穫物調査:収穫時(DD剤処理176日後、9月16日)、重量・数量を調査

(1)センチュウ密度調査 

D-D剤散布前のセンチュウ密度は低かったが、20ℓ区と比較し30ℓ区では生育期間を通じてセンチュウ密度がより抑えられていた。収穫時のセンチュウ密度も30ℓ区がより抑えられていた。


センチュウ密度の比較 線虫数は動的ベルマン法の線虫数、各区2地点の平均

(2)達観調査 

30ℓ区は、より株ごとの葉のボリュームがあり生育が旺盛だった。

圃場の比較 撮影:8月30日

(3)収穫物調査  

•かんしょ重量調査

20ℓ区と30ℓ区で収穫したかんしょの数量と平均重量を比較。数量は20ℓ区の方が多かったが、平均重量は30ℓ区の方が大きかった。

平均重量の比較 各区3地点×4株を抜き取り、平均重量を求めた

•かんしょサイズ調査

鳴門金時の規格サイズで比較すると、30ℓ区は大きなサイズのかんしょを多く収穫できた。

•かんしょ外観比較(形、色、大きさ)

20ℓ区と30ℓ区を比較すると、30ℓ区は形や色づきが良いかんしょがより多く収穫できた。

外観比較

調査結果まとめ 

センチュウ密度 : 栽培期間を通じて、ネコブセンチュウをより低密度に抑えることができた。

収穫物の数量・重量 : 数量はやや少なかったが、平均重量が重く、比較的大きなかんしょがより多く収穫できた。

色付き、形状 : 形・色とも満足度が高いかんしょがより多くできた。

お客様の声 

徳島県 かんしょ生産者 山中様

3月にD-D剤で全面処理を行いその10日後、畝内にピクリンを散布しています。昨年、D-D剤を30Lで処理をしたところ、大きくて良いイモができ、ツルの具合も良かったため今年も30Lで散布をしました。 D-D剤をしっかり処理するために、自分で灌注機を製作しセンチュウ防除を行っています。鳴門金時の中でも特に品質を重視した「里むすめ」を栽培していますが、これからも「里むすめ」のブランドを守るために、D-D剤でしっかりセンチュウ防除をし、秀品の増産を目指したいと思っています。そのためには、D-D剤を欠かすことはできません。

焼き芋と言ったら”鳴門金時”と言われるほど、徳島県のさつまいもはホクホクしていることで有名ですね。冬の寒い時期に食べる焼き芋は私たち消費者を幸せな気持ちにしてくれます。これも、山中様が丁寧にさつまいもを栽培されているおかげですね。これからも美味しいさつまいも作りを頑張ってください。楽しみにしています。(ダウ・アグロサイエンス日本一同)

 

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